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PET施設一覧にある *1 と *2 の違いは何ですか?

PETは受診者に放射性薬剤を投与して、その分布をPETカメラで撮像することによってがんや脳、心臓などの病気を診断する方法ですが、放射性薬剤の半減期が短くすぐに無くなってしまうので、原則として、医療機関内に加速器(サイクロトロンなど)を置いて、自分で放射性薬剤を作って受診者に投与します。

本分科会では便宜的にこれを「サイクロ施設」と呼んでいます。

しかし、PET検査でもっともよく用いられるFDGを含む2,3の放射性薬剤だけは、製薬会社から売り出されています(半減期が2時間しかないので、全国に配置された工場からその近くにある医療機関に配達されます)。したがって、加速器を持たなくても、PETカメラがあれば、FDGを買ってPET検査を行うことができます。

これを本分科会では便宜的に「デリバリー施設」と呼んでいます。

配達されるFDGは時間と量が決まっていますが、実際のPET検査でそれが問題となることはめったにないので、FDG検査に関しては、検査を受ける立場からは、「サイクロ施設」と「デリバリー施設」はほとんど差がありません。

しかしFDGを含む2,3の放射性薬剤以外は売り出されておらず、しかもFDG以外は供給体制が不十分なので、加速器を用いて院内製造する必要があるので、「デリバリー施設」では実施できません。

また、「サイクロ施設」でもその多くは、FDG以外の放射性薬剤を用いる検査は研究以外ではほとんど行われていません。

詳しくは各施設のホームページなどをご覧ください。

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